コロナウイルスの猛威によって重篤な症状を有する患者さんがメディアで取り上げられ経済や生活への悪影響が出ています。しかし、コロナウイルスに感染したとしても、ほとんどの方は無症状もしくは軽症で重篤化には至らないと発表されています。重篤な症状へ発展する可能性がある患者さんは抵抗力の少ない高齢者の方や、生活習慣が不規則な方、免疫力が低下しがちな疾患をお持ちの方になります。コロナウイルスから身を守るには感染予防と免疫力の強化がとても大切です。
目次
1.コロナウイルスとは
世界中で感染が広がりパンデミックを起こしているウイルスです。感染すると風邪のような症状が発生したり、人によっては肺炎などの呼吸器疾患という重篤化を招きます。
コロナウイルス感染による主症状
新型コロナウイルスに感染した場合、ほとんどが「無症状だったり・軽症」の場合が多く、コロナウイルスと気付かずに回復している人もいます。
軽症の場合では発熱や、せきなどの呼吸器症状が1週間前後持続することが多く、倦怠感などの強いだるさを訴える人が多いです。
しかし、一部の重篤な症例では、人工呼吸器など集中治療を要する肺炎症状が表れたり、季節性インフルエンザよりも入院期間が長くなる事例も報告されています。
厚生労働省の調査では、高齢者・基礎疾患を有する者では重症化するリスクが高いと考えられています。
コロナウイルス感染しても重症化させないことが大切
忘れてはならないことは、コロナウイルスに感染しても多くの人が無症状や軽症で回復しています。
つまり、仮に感染したとしても重篤化させずに軽症の状態から回復させることがポイントです。
感染症状を悪化させないために必要な事は「感染を防ぐこと」と「感染しても回復すること」の2点となります。
感染した場合に特に重要な事が身体の抵抗力を高めてやることです。
2.ウイルスの感染を防ぐ方法
ウイルス感染を防ぐにはウイルスとの接触リスクを下げること「予防」と、ウイルスへの耐性を高めること「免疫強化」の2つの方法があります。
予防「手洗い/うがい/マスク」
ウイルス感染を未然に防ぐホームケアとしては「マスク・手洗い・うがい」は必須事項と言えます。
マスクは手に入り難い状況ではありますが、日常生活における呼吸による感染を防ぐ有効な手段なので、流通が改善されればなるべく隙間のない顔にフィットするモデルの効果が高いです。
手洗いは生活環境下に潜伏するウイルスを落とし、手から口へとウイルスが入る事を阻止する効果的な予防手段です。
うがいはのどの粘膜に付着したウイルスを落とす為に必要不可欠な予防処置であるため、可能であればこまめにうがいすることをおすすめします。
集団感染リスクが高い人込みは避ける
ウイルス感染を避けるにはなるべく人込みを避けることをおすすめします。
ウイルスは人伝いに感染しますのでウイルスの生息率が高くなる人込みは集団感染のリスクが高いので可能であれば避けるべきなのです。
また、ほとんどが飛沫感染によるものなので人の密度が低ければそれだけ飛沫による感染リスクが低下します。
感染リスクを考えると、やむにやまれる事情を除き、人が多い場所を避ける事が高い予防効果を発揮します。
3.免疫力の強化がウイルスから身体を守る
コロナウイルスへ対策として免疫力を高めることは現状とても有効な手段です。正常に免疫力を発揮するには規則正しい生活を送り身体の状態を良好に保つことが重要です。
正しい生活習慣で身体をつくる
身体にウイルスが接触したとしても、身体に備わる免疫力(抵抗力)が正しく働いていれば、免疫機能がウイルスから身を守ってくれるので感染リスクは大きく低減します。
免疫力の維持には身体を良い状態に保つことが大切で、良好なコンディションの身体は規則正しい「食生活・高い体温・良質な睡眠」生活習慣から生まれます。
バランスが良い食生活
食事は身体を創り維持する為に必要不可欠な基礎です。そして日々の活動を支えるエネルギー源でもあります。
朝昼晩バランスの取れた食事を規則正しく食べる事がとても大切で、食事の規則性が排便や睡眠といった日々の生理活性行動(代謝)に繋がります。
さらに身体に必要不可欠な必須脂肪酸や必須アミノ酸、食物繊維をしっかりと食べるように心がけることで身体は正しい活動を行うことができます。
毎日の入浴で深部体温を上げる
時間の都合上シャワーで手短に済ますという方は注意が必要です。夜間にしっかりとお湯につかって体温を高めることが免疫力を高めてくれます。
特に深部という身体の中心(臓器)を温めることが大切で日々の入浴を継続している内に身体の深が温まりやすくなります。
その結果、代謝が向上し体温も上がる事で身体の免疫力(抵抗力)もアップします。
しっかりと眠る=免疫活動
免疫力を高めるために最も重要なことが「睡眠」です。寝不足になると風邪をひきやすくなる理由は、身体に備わる免疫力が低下してしまうからです。
免疫は睡眠中に高まり、身体を休ませている間に抗体が作られウイルスと戦います。
風邪を拗らせると熱が上がりいつも以上に眠ってしまう現象は正に免疫力を高めて戦うためなのです。
このことからウイルス感染を防ぐにはしっかりと睡眠を取ることが最も重要な対策と言えます。
漢方で免疫力を強化する
上記に書いた通り、生活習慣の改善である程度、身体の免疫力(抵抗力)は高めることができます。
しかし、眠りが浅い、疲れが取れないなどの免疫力(抵抗力)が低下傾向に場合や生活習慣の改善が難しい場合には漢方薬で免疫力(抵抗力)を高めるという方法もあります。
漢方に含まれる自然由来の生薬が身体全体のコンディションを整え高めることで丈夫な身体を保つことができます。
血行を良好に保つ
身体の免疫力を高める基礎となるものが「血液循環」です。血液の循環が悪いと体温が低くなり常に身体が「冷えている」状態になります。
よく耳にする「冷え症」とは血液の流れが慢性的に悪い状態を示し、代謝が滞り体温が低下することで身体の免疫力が低下してしまいます。
それが「冷えは万病の元」と言われるもので、身体を強く保つには、血液の流れを改善し体温を高めることがとても重要なのです。
免疫力その物を高める
身体の免疫力は外部から摂取した物質によっても高まることがあります。これはある特定の成分や物質によって免疫力を高めるための遺伝子が発現がされるからです。
その働きを行う代表的なものとして「キノコ類」が上がられます。
キノコに含まれる「グルカン・エルゴチオネイン」などを摂取することで身体に備わる免疫力を飛躍的に高めることが可能です。
免疫力を高める成分を日頃から摂取することでウイルス感染を防ぐ高い防御力を手に入れることができます。